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アレクサンダー・テクニーク研究スクール

F.M.Alexander 

 

アレクサンダー・テクニークの創始者。

Frederick Matthias Alexander(1869-1955)

オーストラリアのタスマニア出身。彼は有名な俳優、朗唱者だったが、朗唱中声がかすれるという症状に悩まされていた。医者に相談したが、改善せず最後には医者はさじを投げた。そこで彼は声を出す時に自分がしていることに問題の原因があると考え、鏡を使って自分が声を出す時にどうしているか観察した。そして彼は自分のからだを間違って使っているという誤用パターンを発見した。その誤用パターンを防ぐと声は改善しました。そして彼は頭と首と背中の関係が全身を協調させて使うことに影響を与え、人間が本来もっているプライマリー・コントロール(初源的調整作用)を発現させることを発見しました。この原理を他の人にも適用しても効果があることがわかりました。しかし最初ことばでそれを伝えようとしたが、うまくいきませんでした。そこで彼が考え出したのが、相手の首などに手を触れて頭と首と背中の関係がうまくいくように導くという手法でした(これはハンズ・オンと言う)。興味深いことにこの手を使って教えるという方法は、中国武術の意拳や沖縄古伝空手の指導法にも見られる。精妙な体の動きを相手に伝えるにはことばではなかなかむずかしいということでしょう。 

P・マクドナルド 

 

Patric Macdonald (1910-91)第1世代のAT教師。

先天的に脊椎が湾曲する病気をATにより克服。ロンドンで教師養成学校をつづけ、多数のAT教師を育てました。特にトレーニングを受けに来ていたイスラエルの人達は強い影響を受けました。それでイスラエルではマクドナルドスタイルが主流となっています。彼の正確なアプローチとパワフルかつ卓越したハンズオンの技術はことに有名。またダイレクション(方向性)とアップの強烈さはすごかったようです。そのためある意味お父さんのようであったと聞いています。そしてマクドナルド氏のスクールはとても厳しかったようです。

著書「AS I SEE IT」 

ビル・ウィリアムズ 

 

私の先生であるヘズィさんが尊敬する第1世代のAT教師。

ビルさんのワークは、広がりがあって、とても静かで深い。生徒本人が意識できないくらい奥深くまでアプローチしていくものだったようです。そしてそのワークの効果は何年も続いたそうです。彼は電話口の話す声でその人物を判断できました。だれも喜ばす必要はない、何も証明する必要はないという、徹底して自己のダイレクションを大切にした人。また他人に対してもそう接していた。レッスンを受けにきた人にこのままレッスンを受けてもいいし、またはレッスンを受けずに帰ってもいいと言ったそうです。

Y.アインシャイ 

 

Yehezkel Ein-shay(通称ヘズィ)

イギリスSTAT公認教師。パトリック・マクドナルド、シュムエル・ネルキン、ビル・ウィリアムズに師事。身体的バランスと全人的静けさとの架け橋をアレクサンダー・テクニークに見いだし、1979年から学び始める。1983年からニューヨークやバークレーなど世界各地で個人指導やグループワークショップなどをしてきました。現在はスイスと日本を中心に活躍。その静かな、深いワークには定評があります。 

レッスン風景1 

F.M.アレクサンダーがレッスンをしている写真。晩年彼はよく子供たちにワークをしていたそうです。彼は教育の重要性を感じていたのでしょう。それとも人類の将来について何か考えがあったのでしょうか。それはともかく現在の日本の子供たちの姿勢の悪さと基礎体力の低下はどうにかしないと日本の将来が危ういのではないでしょうか。知育偏重の日本の教育にはATが必要だ思います。 

レッスン風景2 

アレクサンダー・テクニークのレッスンではよく登場してくるモンキー・ポジションです。この立ち方は一番背骨に負担のない状態、つまり背中全体が長くて広い楽な状態なのです。この状態だと背骨が十分に機能を発揮することができます。これは単なる形、姿勢ではありません。身体全体が機能することができる「状態」だと捉えてください。

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